みなさん、こんばんは。
昨年末から1ヶ月半にわたって色々なレースの試算をしてきましたが、いずれもマシン購入した場合を想定して計算してきました。やはりレースを始めようとすると初年度に安くても300万円くらいかかってしまう事がわかってきました。今日は初年度から300万円なんて準備できないよという人向けにレンタルで筑波サーキットのVITAレースにスポットで1戦出場する場合のお勧めのやり方を紹介しようと思います。
ステップ1:国内Aライセンス取得
すべてのはじまりはここからです。レースに出場するためのライセンスを取得します。お勧めは1日でBライセンス→Aライセンスを一気に取得できる講習会に参加する事です。
JAF入会金:2000円
JAF年会費:4000円
Aライセンス講習会費:24000円
ライセンス発給費:4100円
合計:34100円
講習会情報:https://jaf.or.jp/common/safety-drive/practical-training/seminars?genre=3&subGenre=301
ステップ2:筑波ライセンス所得
次にサーキットで練習走行するためのライセンスを取得します。筑波サーキットには「ファミリー専用」と「筑波ライセンス」の2種類が存在しますが、VITAで走行するには「筑波ライセンス」が必要になります。間違えないように注意しましょう。
入会金:6000円
スポーツ安全保険料:2650円
事務手数料:2000円
予約金:5000円
年会費:12000円(4月入会の場合)
合計:27650円
筑波ライセンス情報:https://www.tsukuba-circuit.jp/licence/system.html
ステップ3:レーシング装備購入
ライセンスが一通り揃ったところで実走行の準備に入ります。VITAのレースに出場するためにはFIA公認の装備品一式が必要になりので買い揃えていきましょう。
ヘルメット:60500円
ハンス:46750円
レーシングスーツ:65780円
レーシンググローブ:23980円
レーシングシューズ:26180円
フェイスマスク:11880円
アンダーソックス:8580円
アンダーウエア(上):26180円
アンダーウエア(下):23980円
合計:293810円
ステップ4:参戦チームを決める
走る準備が決まったらVITAを借りるチームとコンタクトをとります。筑波サーキット界隈のレーシングチームに電話で事前連絡したうえで直接チームを訪れて話を聞いてみましょう。お勧めのチームのURLを記載しておきます。
Raise UP:https://raiseupmotorsport.com
スーパーウインズ:http://superwinds.jp
メッカ:http://meccaracing.web.fc2.com
ステップ5:練習1回目(30分×2本)
お世話になるチームが決まったら早速練習走行開始です。1回目の練習はVITAの操作系に慣れる事が目的です。シートポジションを入念に確認しハコ車とは違うダイレクトなインフォメーションを感じ取りましょう。特に苦労するのはシフトチェンジで、シフトノブが右側にあるのと市販車と比べてグラグラなのでシフトミスに注意しましょう。
目標ラップタイム:1分8秒~10秒
VITAレンタル:約60000円
筑波サーキット走行券:8000円
合計:68000円
ステップ6:練習2回目(30分×2本)
2回目の練習走行からは筑波サーキットの攻略に入ります。1コーナー・1ヘアピン・2ヘアピンを重点的に練習していきましょう。軽量マシンならではの減速力、旋回力、加速力を活かした攻略を行いましょう。
目標ラップタイム:1分7秒~8秒
VITAレンタル:約60000円
筑波サーキット走行券:8000円
合計:68000円
ステップ7:レースエントリー
練習のラップタイムが1分7秒付近まできていたら迷う事なくエントリーしてしまいましょう。エントリー用紙はレースを主催しているクラブのホームページから入手しましょう。エントリー用紙の記入は複雑なので参戦をサポートしてくれるチームに良く聞きいて記入しましょう。
エントリー費:44000円
現金書留:数百円
SCCN:http://www.sccn.jp
ステップ8:練習3回目(30分×2本)
3回目の練習走行ではダンロップコーナーと最終コーナーの攻略です。繊細なアクセルワークとブレーキコントロールを練習して、高い速度で旋回しましょう。ラップタイムが1分6秒付近になるとタイムアップが途端に難しくなってきますが焦らずにいきましょう。
目標ラップタイム:1分6秒~7秒
VITAレンタル:約60000円
筑波サーキット走行券:8000円
合計:68000円
最終ステップ:レース前日練習~レース当日
ついにレースウィークに突入です。完走を目指して頑張りましょう。前日の練習では今まで練習でやってきた事をひとつひとつ確認していきます。前日にマシンを壊すと最悪のケースではレース出場が危うくなるのでクラッシュだけは避けましょう。
レース当日は朝から忙しく動く事になります。ブリーフィング等も略式で行われることが多いので規則書やルールブックをしっかりと読んでおきましょう。
予選は15分間で行われますが、難しく考えることは無く、時間めいっぱいを使ってベストタイムを狙っていきます。今までの練習の成果をここで出し切りましょう。
決勝は15周で行われます。はっきり言って筑波サーキットでのオーバーテイクは非常に難しい。欲張らずに予選と同じ順位でチェッカーを受けて完走する事を目標にしましょう。そして何よりも楽しみましょう。
目標:完走
VITAレンタル:約195000円
タイヤ台:60000円
合計:255000円
まとめ
今回はゼロからVITAにスポットで1戦出場するまでをまとめさせてもらいましたが、やっぱりレースってお金がかかるなというのがまとめてみての感想です。これが高いとおもうか安いと思うかは人それぞれですが、生粋のレーシングカーでレースできる金額としては間違いなく最安です。興味がある人は頑張って貯金して挑戦してみてください。
ステップ1から:約86万円
ステップ3以降:約80万円
ステップ4以降:約50万円
◆ちゃっく鈴木