みなさん、こんばんは。
去年公開して好評(?)だったゼロから筑波サーキットのVITAレースにレンタルで出場した場合のシミュレーションプランの2021年度版を公開します。去年の私が把握できていなかったところを訂正した上で、現実に沿ったプランに書き換えてあります。VITAでのレース出場をご検討中の方は是非とも参考にしてみてください。
ステップ1:レーシングチームに連絡
まずはVITAをレンタルしているレーシングチームにコンタクトをとりましょう。最近は公にレンタル用のVITAがあると宣伝しているチームが減ってきているようなので電話をして問い合わせましょう。アポイントを取った上で直接チームガレージを訪れるのも良いと思います。筑波サーキット界隈の有名どころのレーシングチームのURLを記載しておきます。まずはこの第一歩を踏み出しましょう。
Raise UP:https://raiseupmotorsport.com
スーパーウインズ:http://superwinds.jp/
DEEP RACING:http://www.deep-racing.com/
メッカ:http://meccaracing.web.fc2.com/
ステップ2:筑波ライセンスを取得
サーキットで練習走行するためのライセンスを取得しましょう。JAFの国内Aライセンス取得のために公認コースでの走行実績が必要になるので筑波ライセンス取得が先になります。筑波サーキットには「ファミリー専用」と「筑波ライセンス」の2種類が存在しますが、VITAで走行するには「筑波ライセンス」が必要になります。間違えないように注意しましょう。
入会金:6000円
スポーツ安全保険料:2650円
事務手数料:2000円
予約金:5000円
年会費:12000円(4月入会の場合)
合計:27650円
筑波ライセンス情報:https://www.tsukuba-circuit.jp/licence/system.html
ステップ3:レーシング装備購入
VITAのレースに出場するためには公認の装備品一式が必要になります。練習走行でも耐火スーツの着用が必須になるので公認で買い揃えておく方が二度手間になりません。下記が価格相場となりますが、おおよそ25万円が必要になります。
<必須装備品>
ヘルメット:60500円
ハンス:46750円
レーシングスーツ:65780円
レーシンググローブ:23980円
レーシングシューズ:26180円
フェイスマスク:11880円
アンダーソックス:8580円
合計:243650円
<推奨装備品>
アンダーウエア(上):26180円
アンダーウエア(下):23980円
合計:50160円
ステップ4:練習1回目(30分×2本)
いよいよ練習走行1回目です。1回目の練習はライセンス講習で学んだルールやマナーを実践(主にフラッグ)することと、VITAの操作系に慣れる事が目的です。シートポジションを入念に確認しハコ車とは違うダイレクトなインフォメーションを感じ取りながら、フラッグポストや周りのクルマの動きに気を配れるように注意しましょう。特に苦労するのはシフトチェンジになるかと思います。シフトノブが右側にあるのと市販車と比べてグラグラなのでシフトミスに注意しましょう。
目標ラップタイム:1分8秒~10秒
VITAレンタル(練習):約66000円
筑波サーキット走行券:8000円
合計:74000円
ステップ5:国内Aライセンス取得
ひと昔前は国内Bライセンスを取得し競技会への出場実績がないと国内Aライセンスの取得ができなかったのですが、今は公認コースのライセンスを持っていて50分以上のコース走行実績があれば競技会への出場が免除されるようです。最短でレース出場できるという意味では良い時代になりました。ライセンス取得には約4万円が必要になります。
JAF入会金:2000円
JAF年会費:4000円
Aライセンス講習会費:25100円
教材費:5550円
ライセンス発給費:4100円
合計:40750円
講習会情報:https://jaf.or.jp/common/safety-drive/practical-training/seminars?genre=3&subGenre=301
ステップ6:練習2回目(30分×2本)
2回目の練習走行からは筑波サーキットの攻略に入ります。1コーナー・1ヘアピン・2ヘアピンを重点的に練習していきましょう。軽量マシンならではの減速力、旋回力、加速力を活かした攻略を行いましょう。
目標ラップタイム:1分7秒~8秒
VITAレンタル(練習):約66000円
筑波サーキット走行券:8000円
合計:74000円
ステップ7:レースエントリー
練習のラップタイムが1分7秒台まできていたら迷う事なくエントリーしてしまいましょう。エントリー用紙はレースを主催しているクラブのホームページから入手しましょう。エントリー用紙の記入は複雑なので参戦をサポートしてくれるチームに良く聞きいて記入しましょう。
エントリー費:44000円
現金書留:数百円
SCCN:http://www.sccn.jp
ステップ8:練習3回目(30分×2本)
3回目の練習走行ではダンロップコーナーと最終コーナーの攻略です。繊細なアクセルワークとブレーキコントロールを練習して、高い速度で旋回しましょう。ラップタイムが1分6秒台になるとタイムアップが途端に難しくなってきますが焦らずにいきましょう。
目標ラップタイム:1分6秒~7秒
VITAレンタル(練習):約66000円
筑波サーキット走行券:8000円
合計:74000円
ステップ9:レース前日練習~レース当日
VITAレンタルのレースパッケージは前日の練習走行2本からレース当日の予選・決勝までが料金に含まれています。2020年からレースで使用できるタイヤは新品タイヤのみとなったため、レース出場する時は新品タイヤを必ず買う必要があります。注文などはチームをお願いしておくのが良いと思います。
<前日の練習>
今まで練習でやってきた事をひとつひとつ確認していきます。前日にマシンを壊すとレース出場が危うくなるのでクラッシュだけは絶対に避けましょう。レース当日は朝から忙しく動く事になります。ブリーフィング等も略式で行われることが多いので前日までに規則書やルールブックをしっかりと読んでおきましょう。
<予選>
15分間で行われます。難しく考えることは無く、時間をフルに使ってベストタイムを狙っていきます。今までの練習の成果をここで出しきりましょう。
目標:自己ベストタイム
<決勝>
15周で行われます。はっきり言って筑波サーキットでのオーバーテイクは非常に難しい。欲張らずに予選と同じ順位でチェッカーを受けて完走する事を目標にしましょう。そして何よりも楽しみましょう。
目標:完走
VITAレンタル(レースパッケージ):約198000円
タイヤ代:60000円
合計:258000円
まとめ
VITAにスポットで1戦出場するまでをまとめさせて頂きましたが「やっぱりレースってお金がかかるな」というのがまとめてみての感想です。これが高いとおもうか安いと思うかは人それぞれですが、生粋のレーシングカーでレースできる金額としては間違いなく最安です。興味がある人は頑張ってお金を貯めて挑戦してみてください。
<ステップ1からステップ9までの合計額>
約84万円
<装備品だけ持っていた場合の合計額>
約59万円
<次回以降に必要な金額> ※ステップ7以降
約38万円
◆ちゃっく鈴木