みなさん、おはようございます。
今週はドライビングの宗教戦争についてお送りしています。
昨日は“現実的なアドバイスの先”という話をしました。
最後はドライビングの妥協点に関してです。
理想を追いかけるあまり盲目になることは多々あります。現実的なドライブばかりしていると面白くなくなることもあります。
盲目になったり、運転がつまらなくなると、上達スピードは一気に落ちることでしょう。
この状況を打開するには、普段と違うスパイスを加えるのが1番の特攻薬になるのですが、そのスパイス探しがなかなか難しい。
理想や現実を逸脱するのはなかなか抵抗があるものです。それこそ追い込まれない限りはその決断は出来ないのかもしれません。
そんな状況を手っ取り早く作り出すことができるのが、結果を求められる競技中です。
基本的には理想と現実をベースに走りを組み立てていくのですが、本番であとコンマ1秒欲しいとき、現実より少し背伸びし、理想より少し妥協したドライビングを試すことが出来たりするのです。
これを私はドライビングの妥協点と読んでいます。この妥協点にこそ次の進化のヒントが眠っているのです。
これは追い込まれないとなかなか実践できないものです。これも私がレース出場が上達の近道と言っている理由のひとつなのです。
◆ちゃっく鈴木