みなさん、こんばんは。
先日ツイッターで辛辣なツイートを見かけました。内容を要約すると「クラス違いでラインが交錯する時は、小排気量車がラインを譲らないのはマナー違反。ラップタイムが遅い方がレコードラインを譲らないといけない。」と言ったものでした。
実際はもっと攻撃的な言い回しだったのでコメント欄及び引用リツイートは批判の嵐。今日はこのサーキット走行中の譲る譲らない問題に関して書いていこうと思います。
大前提は・・・
サーキット走行中において後方から来た車両に対してレコードラインを譲る義務は青旗が振られている時だけです。青旗が振られることのないスポーツ走行やフリー走行で後方車両にレコードラインを譲る義務が発生する事はありません。
特に初心者のうちは下手にラインを変更するとかえって危険です。後方から迫る中上級者のドライバーが安全に抜いて行ってくれるので、坦々とレコードラインを走行しましょう。
マナーとしては
上記は大前提ですがマナーという観点で言うと“譲る”という行為は必要というのが私の考えです。初心者を脱したならば、同じ走行時間を共有しているドライバーに対しての気配りはするべきでしょう。クーリングラップのストレートでラインを外すも良し、相手との速度差を見極めて1番ロスの少ない抜かされかたを知っておくのも耐久レースでは活きてくるでしょう。
安全面としては
安全なのはどっちかというと意見が分かれるところでしょうが、車両同士が接近し続ける方がリスクは高い。というのが私の意見です。車両がかたまっている所には2台目、3台目と数珠繋ぎになって危険度はどんどん増すので、その先頭にはいたくありませんね。
自分に得なのはどっちだ?
色々書きましたが結局は自分の1番得なのがどっちかで決めることになるでしょう。自分の練習メニューを最優先にするのか、やはりクラッシュのリスクは最小限にするべきか、他チームとのいざこざは御免と思うのか。
ツイッターでアンケートをとったところ大多数は“自分の練習はきっちりやった上で譲る”でした。
あなたはレース1週間前の練習走行中です。後方から別カテゴリーの車が迫っています。タイムは相手カテゴリーの方が平均で約0.8秒速い事が分かっています。ただし、自車の方がストレートスピードは高く、ストレート区間で抜かれることはありません。あなたなら次のうちどの行動をとりますか?
— ちゃっく鈴木 (@chack0325) 2021年10月20日
私はどうするかというと、速攻で譲ります。基本的に私は後ろに車両がいる状態で1周丸々のタイムアタックはしません。予選の最中でも考えちゃうくらいです。レース前に自分の手の内をさらけ出すようなものです。タイムアタックはひっそりと誰にもわからないところでやるものなんですよ。
結論としては
冒頭に挙げたツイートに関しては大前提としては大間違いですが、マナーとしては後方車両への気配りはすべきかと思います。
サーキット走っているとおっそいのに通せんぼする車両に出会うことは珍しくありません。苛立つ気持ちも非常にわかる。でもそういう時は「初心者が乗っているんだ」と思うようにしています。その車両がいかにもなレーシングカーでベテラン風なレーシングスーツに身を包んでいても、そう思うことにしています。ではまた来週!
◆ちゃっく鈴木